最低のアジア認識(評価: )
下川氏は高い評価をされ、レビューでも上々の人気だ。しかし、読んでみて唖然とした。アジアを旅行すると彼はいうが、そのとき「貧しい国ならどこでもいい」と平気でいう。しかも、アジアは受け容れてくれ、そして癒してくれるのだそうだ。ふざけるなと思った。アジアは日本人を癒すために存在するわけではない。少なくとも視線に「見下ろす」態度がありありとしている。もしもアジアの国と対等に付き合うつもりがあったら、「貧しい国ならどこでも」とはいわないはずだ。下川氏はタイやインドでの生活経験をふまえてもなお、アジアを「慰安所」と感じているらしい。著者に問いたい。ではその「貧しいアジア」のひとびとはいったいどこで癒され、どこで受け容れられればいいのか。その片務的な発想を無反省に繰り返していることに腹が立つ。それは著者自身と交友してくれたアジア各国のひとびとへ、恩を仇で返すような思想ではないか。不快だったので思いっきり星ひとつです。
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