栄光、転落、混乱、哀愁がたっぷり(評価: )
後半の加速して転落していく様子が、肌に突き刺さるようでリアルだ。
貸し渋りと返済を迫る銀行とのやり取りや、倒産の危機にある社内の混乱ぶりなど、ぞっとする様子が手に取るように伝わってくる。
一転、終盤の破産宣告の法廷での様子はさびしい。
特にラストの会社の同胞達の近況や、父への感謝の一言など、なんとも言えぬ哀愁が漂う。
失敗の原因はやはり、経営者として資金運用が放漫過ぎたせいだろう。
しかし、経営者としての才覚は不足していたかも知れないが、文筆家としての才覚は相当なものがある。
文章がうまくて読み易いし、面白い。
かなり頭のよい人物であることをうかがわせる。
著者は同様の素材で複数の本を書き起こしているが、内容はほぼ同じ。
読み比べたが、やはり最初のこれが一番率直な感情が出ていて、一番面白かった。
起業家を目指す人にはぜひ読んでほしい一作。
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