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本(和書) > 〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻 のレビュー・価格情報

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻

単行本
中沢 啓治
汐文社
価格:¥ 7,140
平均評価:評価:5.0
納期:通常24時間以内に発送
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「〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻」購入者のレビュー・評価

  「世界唯一の被爆国家」が生み出すべき使命を体現した漫画。(評価:評価:5
戦争をテーマにした漫画というのは題材として「悪い評価」は付きにくいものではないかなとも思うのだが、これはその中でも広島に落とされた「原子爆弾」にテーマを絞って描かれている点で他作品とは意味合いが異なり、そしてそれこそが正に「世界唯一の核兵器の被爆国」である日本が生み出すに最も相応しい漫画ではないだろうかと思う。

大抵の小・中学校の図書室には常備されているが、内容は「悲惨な描写」が紙面上のこととは思えないようなリアルさを浮き彫りにする。主人公の少年は原爆投下時にたまたま壁に遮られていたために熱線と爆風の直撃を受けずに済むという幸運で命が助かるも、そこは「真の地獄」への入り口でしかなかった。
爆風と熱線の直撃を受けながらも即死出来なかった人々は、焼け爛れた皮膚をボロ布のように引きずりながら水を求めて街中に溢れ、さながら「バイオハザード」のゾンビの群れと化した。街は一瞬にして廃墟となり、やっとのことで自宅に戻った主人公も、たまたま外に出ていた母親以外の家の下敷きとなった父・姉・弟の3人を火事で失う。混乱の最中に妊娠中の母親が妹を出産・・・・と息を付く間もないほどに次々とドラマが巻き起こり、さながら読者も主人公とともに「嵐の波間に漂う小舟」のごとく巨大な力に翻弄されるのだ。

特筆すべきは勿論、これらの出来事が全て虚構の主人公・登場人物を配置しながらも否定することの出来ない現実であるということだ。それは単なる「虚構の中の冒険物語」で味わう悲惨さなどとは完全に一線を画した全くの別物であり、今も現実を生きる体験者にとっては忌まわしい過去を眼前に「向き合え」と突きつけるに等しく、その悲惨さを体験し得ぬ世代には呪縛にも似た恐怖を脳裏に刷り込むことで「平和へのメッセージ」を未来永劫、人類の歴史ある限り発信し続けることだろう。

悲惨な描写の前半から、戦争が終わり復興する広島を描いた後半では原爆の亡霊とも言うべき「放射能による障害」の恐怖と、そして本来は同じ原爆の被害者であるはずの者たちによる「利を貪っての醜い争い」がテーマになっていく。ムスビやカッチンはこれらの犠牲者と言っていい。

たった一発の爆弾はかくも多くの人々の運命を変え、人類の歴史を変え、そして地球の未来すらも変えたのだというお話。

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  歴史への切り口として(評価:評価:5
歴史への切り口として、子供が一度は読んでみるとよいかもしれないものだと思います。
自分に戦争経験がないので、自分の口からは伝えるものを持っていない。
そういう親が、子供が読むきっかけを与えるとよいかもしれません。
10歳より小さい子供には、無理強いはしない方がよいかもしれません。
20歳までに読む機会があれば、よいのではないでしょうか。
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  戦争の悲惨さが分かる漫画(評価:評価:5
学校の図書室に置いてあるのをよく見かけます。
戦争を知らない世代は、是非読んで当時の過酷さを認識すべきだと思います。
主人公の元は、当初は小学校二年生で、物語終盤では16歳(通っていれば高1)になります。
作中での時間経過は、八年間という事になりますが、様々な苦難に立ち向かい、
人として成長していく姿は、見ていると気持ちのいいものがあります。
この漫画は教科書の様な役割を果たしていると思います、過去にこの日本で何が起こった
という事が、手軽に読める漫画で描き表わされているのは、子供たちにとっても
読み易いと思います。ちなみに、1巻〜4巻までは週刊少年ジャンプに掲載されており、
昭和のジャンプ漫画でもあります。まだ未読の方は是非この名作を読むべきです。
この評価・レビューへの支持:投票総数 1件中 1票の支持
 
  平和思想との出会い、私の原点(評価:評価:5
この本は、どの立場からも読まれるべき本である。集英社少年ジャンプに連載されていた
が、右翼の圧力に屈した情けない出版社(社長が殺された後の右傾化した中央公論も同様
、情けない)として集英社はその名を歴史に残した。この本は、単なる原爆の話ではない。
より広く戦中戦後の人々の生活を捉えたものだ。この本でなければまず知ることのできな
い言葉がいくつも出てくる。戦災孤児、浮浪児、傷痍軍人、ABCCなど。特にABCCは酷い機関
なのだが、最早これに関する本は皆無である。もう一点は、人間という存在の中にある美点
と醜い点を浮き彫りにしていることである。特に、差別に関する記述は特別によくできた
筋立てでかかれており、その本質を知ることができる。小学生後半に読み始めるといいと
思う。そしてこの本はその後も読み返すことになる。気持ち悪い、残酷というが、原爆が落
ちたとき、幼少の子供達はそれを目の当たりにしたのであり、それを本書で追体験すること
にも意味がある。登場人物の年齢層も広がっており、よって読み返し荷も耐えうるのである。
末永く読み継がれるべき不朽の名作であり、日本で起きたことが何であったのかを知るために
欠かせない本である。体験・経験は事実を教えてくれるが、真実は、追体験と想像力によって
しか見つけることはできない。30万に上る犠牲者の前に、この言葉を背負う義務があると
思う。
この評価・レビューへの支持:投票総数 8件中 8票の支持
 
  読むべき。(評価:評価:5
原爆被災地以外の地域だと、結構みんな知らないんですよね〜。
なんとなく、あぁ原爆ね、広島と長崎ね、みたいな。
そして、この漫画の存在は知っていても、気持ち悪い、
読みたくないって人もいたり。

やっぱり、日本人なら一度は読んでおくべき名作だと思うなぁ。
目をそむけてはいけない事だと思います。
この評価・レビューへの支持:投票総数 5件中 4票の支持