優れた女装指南書であり、固定的ジェンダーへの静かな異論(評価: )
私は女装の趣味を持たない男性である。
その私が読んでも夢中になるほど、この本は面白い。
ただ女物の服を着るだけの女装ではなく、体つきをいかに女性的に見せるか、
女性用の服をどう手に入れるか、メイクはどうするのか等のノウハウは
女装を実行している人には非常に有益だろうし、
実行してない人にとっても未知の世界をかいま見る楽しさを満喫させてくれる。
そして男性が「きれいな」女装を楽しみ、健康的な社会生活を送ることは、
これは筆者の意図にはないと思うのだけれど、
固定的で貧弱な「男らしさ」に対する静かな異論にもなると私は思う。
「きれいで真剣な」女装は古典的なマッチョイズムの対極にあるからだ。
それを教えてくれた点でも素晴らしい本。
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