われわれも明るい未来を思い描けるような構想力を持ちたい(評価: )
元FRB議長であったグリーンスパンの自叙伝と世界経済の展望を記した書物である。
前半は、バンド奏者から大統領顧問になるまでの成功物語で、よくあるアメリカンドリームのひとつにすぎない。
後半になり、一流の経済運営をしてきたグリーンスパンらしさが感じられる。「グローバリゼーションと規制」、「教育と所得格差」、「高齢化する世界ーだが支えられるのか」、「コーポレート・ガバナンス」、「長期的なエネルギーの逼迫」などなど、現代の世界(そして日本も)が抱える多くの問題に、著者なりの考え方を提示している。最後の「未来を占う」では、多くの問題はあるにせよアメリカの経済は2030年には、現在よりも4分の3大きくなっていると予測している。というより、将来は明るいと予測することこそが、人類が逆境に耐えて進歩していくための処方箋であるとしている。
残念ながら本書では、日本に触れられている部分は少ないが、われわれも明るい未来を思い描けるような構想力を持ちたい。
この評価・レビューへの支持:投票総数 1件中 0票の支持
|