良著だが日本市場ではほとんど使えない(評価: )
理由は本著(原著)はあくまで米国市場を対象にしたもので、日本市場の特性が一切加味されてないことです。
1, 日本には世界ブランド力を持つ銘柄があまりに少ない。バフェット銘柄には致命的な欠陥。
2 日本企業で世界ブランド力を持つ自動車やゲーム機は、バフェットが最も嫌う開発投資重視分野である。
3 バフェットは高ROEを重視するが、日本市場においては高ROEが(長期的にみても)株価を押し上げないことが示されている。
4 バフェットは配当を再投資して富を増やした。 日本市場は歴史的にみても配当利回りが米国市場の半分で、さらに短期的な業績不振でもすぐ無配に転じる。
このように、バフェット銘柄の強みである低PER・高ROE・高配当のうち、ROEと配当について米国と日本に本質的な違いがあります。
さらにバフェットが主に投資した70〜90年代は、米国市場の成長率が今の日本市場と比べものにならないぐらい高いこと、BRICSがまだ頭角を見せていないことも重要なファクターです。
日本でバフェット銘柄を見つけても、成長率、配当の関係で複利マジックが使えず、30年投資でも良くてバフェットの数分の一(おそらく3〜5分の1)利益しか得られないでしょう。 さらにバフェット自身が指摘しているよう、長期保有ゆえ不況リスクを回避できず、元本割れすら覚悟しなくてはなりません。
バフェットは若い頃から師匠グレアムに目をかけられていた「プロ投資家」です。
我々一般人がそれなりの利益を出すには、バフェット流投資一本ではあまりにリスクが大きい気がします。
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