生半可な気持ちでは企業はまず成功しないということがとてもリアルに伝わる。(評価: )
この本は,企業内起業について,それがどうして成功しにくいのかを説明している。まず,企業内に起業者がいないということ。そして,皆平穏な生活を望むサラリーマンが多いため,ベンチャー企業の起業家よりもモチベーションが圧倒的に低いということが挙げられる。つまり,サラリーマンとは結局は上司のご機嫌取りをしているような人間が圧倒的に多いわけだから,そのような人間が起業で成功などできるはずがないということだ。しかし,著者はそのような企業内起業の問題点を認識し,モチベーションを向上させる「システム」を構築すれば,成功する確率は上向くと述べ,実際にコンサルタントとして多くの成功を収めている。そして,その方法論については,かなり詳しく書かれている。
残念ながら,私は企業内起業している訳ではないので,著者の言いたいことを完全に理解できたかは不明だが,企業のしくみを理解する上では,非常に鋭い指摘もあり,役に立った。特に参考になったのが,第4章「新規ビジネス実例」である。その中でも著者が起業したウェブマネーやアルダスの話は,すごいとしか言いようがない。生半可な気持ちでは起業はまず成功しないということがとてもリアルに伝わる。
私はいわゆる週末起業家だが,著者の足下にも及ばない。もっと考え,自分の未来像を研ぎ澄ましていかなければならないと感じた。
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