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本(和書) > 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1)) のレビュー・価格情報

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

新書
武田 邦彦
幻冬舎
価格:¥ 777
平均評価:評価:4.0
納期:通常24時間以内に発送
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「偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))」購入者のレビュー・評価

  環境ヒステリーへのアンチテーゼは評価するけど、その根拠が・・・(評価:評価:2
本書の主張(偽善エコロジーへの警告)ついてさまざまな批判を受けるのであろう、
著者は本書の「あとがき」の中で、主張の根拠となるデータについて、次のように
記述している。

『でも、本当は「独自」の数値で、しかも「公的に発表されているのとは異なる」
ということが、私が執筆する本のいわば「魂」に当たる』ことになり、(本書の
価値は)『「いかにして、公に発表されたデータと異なる情報を得て、それを
社会に発表するか」にかかっている』と主張している。

しかし、主張の「根拠」となるデータは本当に正しいであろうか?
次に著者の主張と、それに対する書評者の反論を述べる。

『レジ袋は石油の不必要な成分を活用した優れもの』
  レジ袋の材質はポリエチレンであり、石油のナフサ留分(ガソリンに近い
  沸点範囲をもつ)を原料として作られているのでは? ナフサは石油の中で
  もっとも利用価値の高いもので、決して「不必要な成分」ではない。

『焼き鳥でも囲炉裏でもダイオキシンは発生する』
  ゴミ焼却でポリ塩化ビニル等の塩素を含む高分子から発生する
  ダイオキシン量と、焼き鳥にふりかけた塩(塩化ナトリウム)
  から発生するダイオキシン量は、そもそも単位質量
  (たとえば1KG)当たりの発生量が何オーダーも異なる。
  発生量を無視した議論はまったく意味がない。

上記の例のような首を傾げたくなるような「根拠」が随所に見られます。
(この人、本当に科学者?と疑ってしまうような根拠です。)

ただ、テレビ等の家電リサイクルの矛盾について尤もと思われる主張も
混在してます。したがって、本書は、自分のエコ度を評価する試金石と
して利用する価値はあります。著者の「判定」にどう反論するか、
あなたのエコ度が問われます。
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  R15指定(評価:評価:3
私の勝手な解釈ですが本著を通じて
「エコロジーっぽいことはたいてい嘘なのでやめよう」という
主張がなされていると思います。
別の言い方をすれば思考停止状態で行動するなということだと思います。
しかし、本著を読んでいると「言いたいことはわかるけどそんなこといっても大丈夫?」
という記述がかなり多く見受けられます。
一番気になったのは検証6の
「温暖化はCO2削減努力で防げる」→「防げない」です。
正確には「日本だけが」やっても微々たるものなので防げないのという意味なのですが
それでは大勢がやっていることだから一人だけやめても無意味なのでやらなくていいという主張になってしまいます。これでは前述した「思考停止状態」ではないでしょうか?
他にも、「真面目すぎると自分の首を絞める」として国際社会から孤立するとしていますが
それは主張の仕方の問題で、やっていることが間違っているわけではないと思います。
たとえ微々たるものでも目標を達成しているものだからこそ主張できることがあるはずですし
私自身、日本がそういう国であってほしいと思います。
さらに「温暖化=台風」として説明するのはいくらなんでも飛躍しすぎな印象を受けました。
誤解を与えたくないのですが私は非常に興味深く読めたのですが、この本を
ニュートラルな思考ができない人が読むのは危ないだろうなと感じます。
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  続編へのさらなる期待(評価:評価:4
 タイトル「偽善・・・」はもちろんのこと、目次も「ただのエゴ」「温暖化・・・防げない」など、非常にセンセーショナルな印象を見る者に与えるが、その内容は科学者としての良心・正義感にあふれている。
 とくに「検証3 ペットボトルより水道水の水を飲む」について、悩みながら悩みながら結論を導き出していく過程では、「環境保護すなわち正しい」といった短絡的思考に陥りがちな私には、大切なものを思い起こさせてもらうことができた。そういう意味では、なにかと世論誘導に巻き込まれがちな私たちに、主体的に判断することの重要性をも訴えていると言える。


 さて、本書がただの警告の書で終わるかどうかは、続編にかかっているような気がする。確かに本書では、いわゆる環境保護運動の陥りがちな誤り、あるいは実際に陥っている誤りについて鋭く指摘してまさに眼ウロコな点が多いが、では実際に『次のステップ』として、私たちの社会がどういった形態をとれば良いのかについては、いまだ語られていない。
 
 この点について、例えば『検証二 割り箸を使わずマイ箸を持つ→ただのエゴ』では、国内森林を維持発展させるためにも端材の有効利用は不可欠であるから割り箸を使うべきだという主張がされているが、その主張自体はよく理解できるものの、例えば今、輸入品に頼る現状を、国内産へとシフト転換するにはどういう問題が起きるかなどについての考察はない。

 著者は「総合的なことができないのは日本政府自体が政策を立案する力が弱いこと」にあるとされているが、しかし著者は総合大学に籍を置く大学人であり、さらには「総合工学研究所」の副所長でもあるのであるから、まず学際を乗り越えた『総合的提案』を執り行っていく責務があると私は思う。

 続編に大いに期待するものである。

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  京都議定書(評価:評価:4
一番の厄介なネックはアメリカ合衆国ではないだろうか?それも批准するしないを問わず、
最もCO2に関し技術的にも科学的にも進んだ見解を持つはずのアメリカが何故批准しないのか何故出来ないのか?ブッシュが悪いのか?余りに利権と経済的利益の狭間から石油に関し、
そのルートを確保せんする余り戦争まで起こしたアメリカ合衆国・・昨今環境テロリストまで現れるほど切羽詰った状況であるこの地球的規模の環境問題に対し、武田氏の明快な日本的良心に満ちた論は、心身とも熱くなった都市生活者にとってこの上ない清涼剤足りうる。我々5,60代がこれまでこの国で味わってきた欺瞞が全て環境問題に収斂されてしまいそうなこの世を、これでもかといった具合に正してくれる。そこには科学的データなどもいろいろ駆使されているようだが、自分は科学者でも気象学者でも物理学者でもないので素人目に分かりやすくガイダンスしてくれる良心的な本だ。自然に中庸に暮らしたいものだ。この世は万物流転、輪廻を繰り返し、地球もいつかは終わりが来るのだから・・・エコでロハスで環境にやさしいなんて言辞はどこかのコピーライターにでも任せておけばよい。  


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  情報過多の中で真偽を確かめよ(評価:評価:3
著者の一連の著書の中で,数々の環境政策が槍玉に上げられてきたが,本書もその延長である.本書に挙げられているような一つ一つの活動に関し,武田氏の著作で初めて「目から鱗」となった方々が多いだろうが,そのような状況について憂慮している者を代表して氏は述している.

何が本当のエコかという点について,盲目的に信じてはいけないというテーゼだろうが,氏の著書とて対象外ではない.例えば,検証1に出てくるポリエチのレジ袋については,エチレンが石油化学の不必要な成分を利用しているから使うべきとの主張だが,エチレンが不必要な成分と言われていたのは,昭和30年代の話.現在では,燃料に使えるナフサをクラッキング(熱分解)して得ているのがほとんどである.エチレンを作るために設備を増設しているのであり,ポリエチレンを使用することにより原油の消費量は増える.

検証2では,割り箸追放運動で日本国内での割り箸製造が無くなったように書かれているが,そんなことではなく,ただ単に割り箸を簡単に使うようになったので安価な外国産になっていっただけではないか.

このように各章には,重大な誤りが数多く見つかるのだが,同じような誤りが行政や環境保護運動にも見られる.都合の良いデータのみを恣意的に使用して結論を導き出す危険性を指摘していながら,自らも同じ過ちに陥っている.それを氏はわかっていながら,確信犯としてやっているのではないかとさえ思ってしまうほどである.
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