生ぬるい(評価: )
執筆・出版の順番がおそらく逆なのだろう。もっといえば著者の中国とのかかわり方がまだ表面的だったころの話を時間が経ってから描いていて二重に生ぬるい。「転がる香港に苔は生えない」等で描ききれている刹那さ、対峙の記述が、中途半端だ。マイケルとのかかわりに気をさかざるをえなかったからか描ききれていない、あの時代の「におい」や今につながるあのパワー、ふと垣間見せてくれた人情、陽気さをもっともっと思い出させて欲しかった。同時代切符がとれなくて、硬座の座席の下で食べ散らかされたゴミを掻き分けた床で一晩移動したこともある身の勝手な思いでした。
1点疑問。119ページの「硬臥の風景」の写真はRW=RuanWo軟臥。旅の途中で軟臥に乗ったのか、他の時期のものなのか。いずれにしてもキャプションと写真が合っていないです。
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