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本(和書) > マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」 のレビュー・価格情報

マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」

マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」

単行本
松藤 民輔
講談社
価格:¥ 1,680
平均評価:評価:4.0
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「マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」」購入者のレビュー・評価

  独自の相場観で、サブプライム後の世界を読み解く(評価:評価:3
サブプライム問題はまだ終わっていない。これから、本格的な世界金融恐慌に突入する。その時こそ、「金」がチャンスである。

金鉱山を経営し、長年恐慌研究を続けてきた著者が、サブプライム問題後の経済動向を踏まえ、今後の世界経済を予測する一冊。

データ出展が明確でない部分が所々見受けられるが、新聞・雑誌だけでは読み解くことの出来ない生きた情報が、本書には詰まっている。
この評価・レビューへの支持:投票総数 2件中 2票の支持
 
  面白いですね。(評価:評価:4
面白かったです。たしかに60年に一度のチャンスなのでしょう。著者の言うとおりに、分散投資などという「古い」投資哲学は、大金持ちにだけ許された贅沢なんでしょうね。こんな皮肉なブラックユーモアまがいの言説をちりばめたベストセラーが日本で大衆向けに昨年に生み出されているのは皮肉な現象です。著者によるアメリカの現状の解説は見事です。そう賞味期限切れの欧米中心型金融システムなんでしょう。1980年に始まったこの流れは仕組みとしてはとうとう自滅したのです。もっとも混乱の中で自滅されては、米国外への影響が大きすぎます。そう銀行から100万円を借金して返済できなければ銀行に殺されますが、1兆円を銀行から借金できたら、逆に銀行の運命は借り手が握っています。そしてsovereign wealth fundsによる出資はこのゲームの中での「追証」のような存在なのです。でも危機の規模が拡大し、とうとうGSEにまで及んできた現在のアメリカの金融システムの危機を救える資本の出し手は、時価会計をしなくていいアメリカ政府だけです。でも、著者が指摘するように、おそらく日本からのrescue pacakgeも最後の段階には待ち受けているのでしょう。もう誰も覚えていないけど、ちょうどSL危機の露呈する直前の20年前(1987年)にも、経営危機に陥ったアメリカの金融機関BOAに総額で約1000億円以上のrescue pacakgeとしての資本協力が日本の金融機関によってなされました。今回は当時に比べて規模も大きくなっているため、日本の民間金融機関だけではなく、おそらく郵貯銀行も含めて10兆円規模の「資本協力」が「純投資」という名目でなされることもありえるのかもしれません。この純投資を正当化する外観をまとった「仕組み」はまた頭のいい人が考え出すのでしょう。中国パッシングの部分も面白く読めました。ところでオコナーの買収は新UBSの誕生後ではなく、SBC時代の話です。
この評価・レビューへの支持:投票総数 21件中 15票の支持
 
  なるほど、こう読み解くのか!(評価:評価:5
金山を持っている人物ゆえに、著書の結論は基本的に「金と金鉱株」というポジションで一貫している。しかし、それでもなお本書が秀逸なのは、我々を取り巻く現在の不確実な状況をどう読み解くことができるか、その明確な視点を提示している点にある。だれでも事実を見ることならできる。そして、サブプライムショック後、新聞・テレビで関連する経済情報・記事・ニュースは増えた。たしかに事実は事実と知っている。しかし、その断片の事実を全体で読み解き、半歩先の未来を読み切ることができるかというと、これが凡人にはなかなか難しい。しかし、それこそが本当に必要で、大切なことだ。その意味で、著者の見解を鵜呑みにはできないが、「いま」という時代を自らの力で読み切ろうとする意欲溢れる読者にとっては、きわめて得るところの多い有意な一冊であることは間違いない。
この評価・レビューへの支持:投票総数 21件中 16票の支持
 
  どこかで聞いたような話が満載(評価:評価:3
情報源を明らかにして欲しいです。
いろんな引用をしているようだが、引用文献リストすらない。
いろんな話題が満載だが、どこから得られた情報なのか良く分からない。
筆者を信用せよということかもしれないが。
同様の話は他でも聞くので、公開されている情報源を使っていると思われるから。

サブプライムローンを説明したページはものすごく分かりやすい。

何年も前から実物経済の時代を予測している副島隆彦さんの著作と読み比べてみるのも面白い。



この評価・レビューへの支持:投票総数 7件中 4票の支持
 
  「終わりの始まり」シリーズを凌駕する内容だ!(評価:評価:5
 本書は「恐慌」に対するアメリカ必死の攻防をユニークかつ独自の視点から浮き彫りにしている。ユニークな点は・・・以下の通り。
1いま、実は恐慌であること。
2サブプライム問題の総括を名門UBSとベアスターンズを比較検証しながら展開していること。
3中国経済(体制)崩壊を冷徹な目で見通していること。
4中東(原油が出る中東)の景気はバブルであり、実は欧米金融機関に振り回されていること。
5にもかかわらず、いまこそ投資のチャンスであること。

 中東の政府ファンドはなぜあんなに欧米の金融機関にポンポン出資できるのか? いま、欧米の金融機関にバンザイされたら、いままで出資した資金がすべてパーになってしまうからだ。つまり「出資」ではなく「追い証」なのだ、と。
 これから20年、アメリカ・中国・中東・ロシア等の成り上がり資源国・・・そして日本の金融がどのように動いていくか、豊富なデータと独自の投資観・相場観で解き明かす。
この評価・レビューへの支持:投票総数 44件中 38票の支持