大変まっとうなシナリオ(評価: )
最近の株価低下を見ていると,日本は海外よりも下げがきついのだが,逆に海外よりも楽観論が多い.楽観論は耳に快く人々に受け入れられやすいからだろうか.証券会社は楽観論をばらまいて自分たちだけ売り抜けようとしているか,あるいは証券市場の冷え込みをおそれているのだろうか.きちんとした情報は案外すくない.
2月の暴落のときはニューヨークタイムズにクルーグマンがバブルが崩壊したと書き,8月の急落の後はスティグリッツが深刻であると書いた.サブプライム問題はきっかけであり,アメリカでは住宅担保融資にもとづく消費は減少するからアメリカの実態経済に影響はあるはずで,アメリカに輸出する多くの国の実態にも強い影響はある.この本はその点を指摘した大変まっとうな内容の本である.
ただBRICSの需要の強さが,その下ぶれを打ち消すだけの力があるかどうかを比較してほしかった.
代替手段は金だけではないので,金を強調しすぎるので星一つ減点.
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