亡き人からのプレゼント(評価: )
私が家族のささいな悩みを打ち明けた時、ある方から頂いた本です。飼い主を亡くした犬(シロ)が心に穴があいたようなうつろいを抱き、それを乗り越えていく話でした。
頂いた時は「なぜこの本を」と思いました。その時は良い本だと思いましたが、特に心に残ることもなく書棚に置かれたままでした。その後しばらくして、その方が亡くなったという知らせが入りました。
私は亡き人のことを思い一度だけページをめくりました。その方が亡くなって初めて、優しいイラストとシンプルで暖かいストーリーが胸にせまってきました。受け止めていたはずの死を受け止めていなかったこと。私は、涙があふれ枯れてしまのではないかと思うほど泣き続けました。
それ以来、私はこの本を開いていません。強く生きていって欲しいという亡き人の思いを感じるからです。次に私がこの本を開くのは、今よりも多くの悲しみと喜びを人生から学んだ時でしょう。その時、またこの本を読んでみようと思っています。私にかけがえのないものを教えてくれた本です。
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