格差社会を考えるときにぜひ一読を(評価: )
オノマトペの多用、しっくりこない比喩。そうあげつらうと駄作と評しているみたいなのですが、労働者の沸々とした怒りを荒々しく表現しているのに効果を与えているようです。ダイナミズムが生まれていると言えば、より自分の気持ちに近いかもしれません。
搾取される労働者の怨嗟が爆発するまでの光景が、肌を刺すオホーツクの寒風のように脳裏に突き刺さりました。
死と隣り合わせの蟹工船の労働者ほどではありませんが、低賃金重労働で喘いでいるのは、現代のワーキングプアも同じだと思います。今と符合するエピソードがいくつも見受けられました。時代が巡って、現代において再び注目されるべき作品だと思います。
読んでいて作者は思想云々より弱いものが団結することの重要さを説いている気がしました。
しかし、こんな扇動的な小説を書いたら特高に捕まるのは火を見るより明らかだろう。
命を賭してこの作品を書いた小林多喜二の人間性に頭が下がる思いでした。
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